デンマーク視察日記①青年の学び舎「エフタスコーレ」を訪問!

青年たちの学び舎”エフタスコーレ”

デンマークには「エフタスコーレ」という

14~17歳を対象としたデンマーク固有の全寮制の私立学校があります。

公立学校の8、9、10年(日本の中学2、3年、中学卒業後高校入学前のギャップイヤー)を、生徒の意思でエフタスコーレに置き換えることができます。

エフタスコーレで最も重視するのは、学力向上ではなく、子どもたちがさまざまな人と出会いやりたいことに没頭することで「人間成長」すること、自分を見つめ直すことができるということ。

多くのエフタスコーレは、音楽や演劇、スポーツなどという専門性を持ち、卒業後の進路選択に活かすことが可能です。


活気のある共同生活と没頭できる環境

私たちが訪問した2つのエフタスコーレは、

1校は音楽、もう1校は音楽/演劇/ダンスの学校で、

生徒達が校内を案内してくれ、授業も見学することができました。

まず第一に感じたことは、

生徒達がとても活発で楽しそうだということ。

授業選択がフレキシブルで、空き時間の生徒達はフリースペースで楽器を触ったり演劇の台本を読んだり、おもいおもいの過ごし方ができます。

プロの音楽家と同じ機材が学校には用意され、

生徒たちは授業を通して本格的な技術も学ぶことができます。

廃棄物を使ってアート作品を創る生徒たち

数多くある音楽スタジオ

共同生活なので、ある程度のルールや規則はあるようです。

例えば就寝時間が決まっていたり、宿題をする時間を設けられていたり。

なかには、生徒たちの話し合いで決まったルールもあり、

スマートフォンの持ち込みは

「持たないほうがみんなと話せて豊かだよね」という生徒たちのなかでの結論になり、ルール化されたそうです。

学力向上よりも人間成長

「自分が何者で、何をして生きたいのか、を支えることがエフタスコーレの役割だと思っている。」

そう語るのは、この学校の校長先生。

環境が十分に揃っていてプロレベルの技術が学べるとはいえ、

一番重きを置いているのは、「生徒たちが人として成長すること」だそう。

エフタスコーレはほとんどが全寮制の学校だからこそ、

先生たちは親代わりとなり、生徒たちの人生に深く関わることができます。

学校案内をしてくれた16歳の男の子にどんな時に幸せを感じるのか聞いたところ、恥じらいや困った様子は一切なく、

「自分が良い状態でいることができて、周りにも仲間や大切な人がいることかな!」

と即答してくれたのには、一同驚き・・!

学校案内をしてくれた生徒さん

エフタスコーレを卒業した後は、公立の学校に戻る子や、高校に進学する子、さらにプロを目指す子など、様々だそう。

日本での中学生の時期に義務教育を一度立ち止まり、やりたいことに没頭し、プロのように学び経験することで、これからの人生をまた選択できるということは、とても素晴らしい制度だと感じました。

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