フォルケホイスコーレ的な学び舎を日本に創りはじめています。


フォルケホイスコーレって何?

みなさん、フォルケホイスコーレって知っていますか?
こちらデンマークの国も認める立派な教育機関です。

これがまた面白いんです。
とりあえずWikipediaさんに聞いてみると

”フォルケホイスコーレとは、民衆の民衆による民衆のための成人教育機関。デンマークのニコライ・フレデリク・セヴェリン・グルントヴィが理念的なものを提案し、実際にはクリステン・コルが創始した学校である。デンマークの民主主義普及に大きく貢献した功績がある。

日本とデンマークでは教育システムが異なるので単純に比較はできないが、日本でいう大学の位置づけにある学校組織である。しかし大学(ユニバーシティ)や単科大学(カレッジ)とは全く違い、単位や学位は取れないが、自由な雰囲気の中で自然を謳歌しつつ学べる全寮制の学校である。”

いまいちわかりませんが自由だということは伝わってくると思います。笑
デンマークの文化的な背景も一緒に知っていくととても興味深いですがそこの深堀はまた今度で。

デンマークでは仕事に着く年齢が25歳~30歳程度と日本に比べかなりゆったりとしたキャリアを歩んでいます。(日本では平均22歳~23歳です)です。

では、その間彼らは何をしているんでしょうか?
実はその間にギャップイヤーをして高校卒業後に旅に出掛けたり、
今回取り上げているフォルケホイスコーレなどに通います。

フォルケホイスコーレには、試験も成績もない自由な学習環境があります。
そして、そういった環境下で自分自身を見つめ、人と一緒に共生することを学びます。

簡単に言えば、好きなことができる、本当に自分のためだけに使える贅沢な時間を過ごすことができるんです。
日本で置き換えてみれば、なかなかないですよね。かなり意図的に時間を作らないと生まれない。

大学は自由だと言いつつも、やっぱり日本の大学生、社会人って忙しいです。
色々なことに追われながら、都会の忙しない時間感覚の中で過ぎ去ってしまう。

実は仕事に就く前にちゃんと自分と向き合うってこと、人と一緒に共生するってこと
本当に自由な中で生きるということをできてないんです。

こういうことをデンマークの若者たちは真剣に考えている。
”豊かさ”とは何か?という本質的な問いに自分なりの答えを見つける時間があるんですね。

そしてなんと、学校の立地場所は田舎町であることがほとんどだと言うのです。
まさにまちづくりとひとづくりの共生の形です。

フォルケホイスコーレの精神を持つChange Makers’ College

これからの人口減少の時代、一人一人が豊かさを決めていく時代。
こういう学び舎がきっと時代の流れの中で求められてくる。
きっと今もどうしようか悩んでいる人たちがいるんじゃないかと思います。

Change Makers’ Collegeでは移住留学という4ヶ月間の打ち出し方をしていますが
まさに自分自身の歩みを意図的に止め、自分と向き合い、好奇心に素直に試し、人と共生することを学ぶのです。
町中がキャンパスなんですということはよく言いますが、まさに全てが学び。

デンマークのように国が主導する教育機関ではないかもしれないですが、
本質的に学べること、得られることは同じものを目指しています。
*実際に9月に視察に行った本場のフォルケホイスコーレの校長、先生方からはお墨付きをもらってきています。

デンマークまでは行けないけど、日本の中で豊かさや自由のなかで自分自身を見出すそんな場所です。

この途方も無い人口減少社会の中で僕らはどういきていくのか?
そんなことをぼんやりと考えながら、自分が本当に豊かになりたい人へ。
広田町にしかできないフォルケホイスコーレ。
ぜひ一度訪れてみてください。


CMC コーディネーター
岡田勝太

追記

2022年3月現在も、CMCはフォルケホイスコーレと連携をしています。
ノーフュンスホイスコーレとの共同コース、ワールドキャンプノーフュンス
の運営や、フォルケホイスコーレ協会主催のプロジェクト「People’s Future Lab」の日本代表をしています。また、陸前高田市広田町の4ヶ月コースには、デンマークの対人支援専門職「ペダゴー」を学べるペダゴーコースもスタートします。(2022年4月17日よりスタート)
(2021年10月、WCNコースメンバーとノーフュンスホイスコーレにて)

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投稿日2018/07/06
カテゴリーニュースリリース